今回は、以前にここでも何度か触れてきました民泊の新ネタ報告です。
神奈川・三浦半島南端の三崎漁港周辺に広がる漁師街に今年1月、築年数不詳(100年以上?)の蔵造り物件が「三崎港 古民家の旅宿」として正式にOPENしました。同物件はAirbnbサイトにも登録を済ませ、海外旅行者も受け入れていく意向です。
そこでこの度、記念イベントとして2月10・11・24・25日の4日間、ハンドメイド作家9名による企画展「ゆめごこち遊星(プラネット)展」を実施することになりました。展示作品は、三崎の海と空、そして多く見かける猫をテーマとしたアクセサリーをはじめ、イラスト、切り絵、洋服など幅広いジャンルに渡ります。土日の開催で時間は10時から18時。入場無料です。
三崎漁港は全国でも有数のマグロ漁獲高を誇り、〝三崎マグロ〟目当てや古い漁師街を散策することを目的とした観光客も増加しています。街中の至るところに、漁業関連店舗や倉庫などで利用されていた数多くの蔵造りの建物が残っています。「三崎港 古民家の旅宿」もそのうちの一つで、元々は金物屋でしたが、時代の変遷で金物屋としての役割を終え、観光客を受け入れる宿泊施設に生まれ変わりました(当初は飲食店にする案もあったようです)。宿泊施設になった背景には、三崎漁港の漁師街周辺は宿泊施設が皆無に等しく、訪れた観光客の多くが日帰り客で、時間を掛けて旅行を楽しんでもらえないデメリット面があったようです。観光以外にも、地元の人たちの親戚や関係者が法事などで現地に来たときの宿泊場所としての需要も見込んでいます。リフォームは、昔ながらの仕様を残しながら蔵造りの持ち味を活かしていく方向性で行い、設備の入れ替えや新たな設置は最小限に留めました。木造建築ならではの木目の美しさが目を引き、1枚板も多く使用されています。1階部分は、街路から中を覗けるように工夫が施され、たまたま通りかかった人でも気軽には入れるようになっています。2階建てで合計4部屋(全て畳の間)。バス(ヒノキ風呂)・トイレ付。定員は4人(但し、それ以上に宿泊できるスペースも十分に確保してあります)。リフォーム工事を手掛けた業者さんも「ターゲットは特定しておらず、どなたにでも泊まっていただきたい。特に若いご夫婦であれば、ここに泊まったことが三崎に住むステップの一つにでもなれば」と話しています。